FUKUDA SEMINAR
ハイレベル読書会
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もっとガッツリ学問したい!/大学院に進みたい!
……そんなあなたのニーズに応えるためのオプション。ワンランク上の読書体験を、あなたも。
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プラス・アルファの学問体験
ここまで述べてきたような刺激的なオプションをたくさん取り入れつつ、実のところ福田ゼミは、どのゼミよりも深いレベルで「学問すること」を追求できる場所でもあります。大学院への進学希望者も多数出ているので、そうしたワンランク上の要求に応えるために、このゼミでは主に二つのオプションを用意して、それを選択することによって本格的なしかたで「学問」とぶつかることもできます。
ここで紹介する「ハイレベル読書会」は、その名の通り、「基本コース」の勉強会よりも数段階ギアを上げた読書の時間です。基本コースと同様、開催ペースは「2週間に1回」なので、準備に追われてパニックになってしまうようなことはないですが、けれどもレベルは確実に上がっていて、今度はゼミ生である私たちの方が福田先生の専門分野の方へと本格的に足を踏み入れていくことになります。
具体的には、メディア論やアート、文学、哲学といった領域の本が中心にはなりますが、その年に集まったメンバーの関心や、その時々の社会状況などを反映させながら書籍が選ばれていくので、一見すると抽象的な議論ばかりが重ねられているようでも、いざクラスの外にでてみると、「世界の見え方」が一新されていて「あっ!」と驚いてしまうようなことも。とりわけ近年の状況に深く結びついたトピックとしては、「現象学」と呼ばれる哲学の初歩を学びながら、「AIにできること/できないこと」を徹底的に議論したこともありました。
だいたい「少数精鋭」型のクラスになりがちですが、たとえ人数は少なくとも、そんな風に「〈ふつう〉じゃなんか物足りない!」を追求しようとする人たちのニーズにもきちんと応えてくれるところが、福田ゼミのポテンシャル。 ……といいつつ、いまの時点であんまり難しいところまで踏み込みすぎるとよくないので、この説明はここで切り上げて、あとはオススメ書籍の紹介を紹介して、「続きはあとのお楽しみ」ということにしましょう。
このゼミでぜひハイレベルな学問に挑戦してみたいと思う人は、例えば以下の書籍をまずは「手に取る」ところから始めてみてください! いまの時点ではきっと難しいと思いますが、いずれもこのゼミの先輩たちが読んできた、オススメの書籍ばかりです。
以下、書籍紹介:
石田英敬『大人のためのメディア論講義』、ちくま新書、2016年
千葉雅也『センスの哲学』、文藝春秋、2024年
鷲田清一『ちぐはぐな身体:ファッションって何?』、ちくま文庫、2005年
佐々木敦『増補・決定版:ニッポンの音楽』、扶桑社BOOKS文庫、2022年
細馬宏通『二つの「この世界の片隅に」:マンガ、アニメーションの声と動作』、青土社、2017年
巌谷國士『シュルレアリスムとは何か:超現実的講義』、ちくま文庫、2002年
鹿島茂『馬車が買いたい!』(新版)、白水社、2024年