FUKUDA SEMINAR
私が「映画オタク」になれたのは
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あなたの「好き」心の中にしまい込んでいませんか?
「好き」を堂々と主張できなかった私を変えたのはまさかのゼミとの出会いだった。
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私が「映画オタク」になれたのは
「福田ゼミってどんなところ?」もし私がその質問を受けたら間違いなくこう答えます。「『好き』に真っ直ぐでいられるところ。」
以前まで自分の趣味を大っぴらにすることに対して正直すごく抵抗のある人間でした。そんな自分を変えたのはこのゼミでの学びや共に学ぶゼミ生の姿でした。
私は昔から大の映画好きで、相当昔に放映された作品やマニアックなシリーズものにも精通しているいわゆる「映画オタク」です。ただ周りの友人とはあまり趣味が合わず、理解されないこともしばしば。内気な性格も相まっていつの間にか自分の「好き」を内側に秘めるようになっていました。
そんな私に転機が訪れたのはある日の福田先生の授業でした。大好きな映画の冒頭映像が資料の一つとして登場しました。すごく驚いたのと同時にその講義に釘付けになりました。それ以降も先生の口からは、私が愛してやまない作品の話題が頻繁に発せられ、それが結果的に福田ゼミへの所属を後押しすることになりました。ゼミで出会ったのは私とは全く正反対の「自分の好きに真っ直ぐな人たち」でした。その「好き」は、アニメやマンガをはじめとし音楽や小説、ラジオやファッション、アイドルやゲームなど本当に多岐にわたるものでした。みんながみんな、「好き」を大切にしている。そんな印象を受けました。
ある一人の先輩と出会ったことがもう一つの転機でした。先輩は研究の一環としてアニメを見まくっていて、その知識量がハンパじゃなかった。フィールドは違えど、その姿はまさに憧れでした。その先輩は卒業するまでに鑑賞したアニメをひとつの冊子にまとめ上げ、ゼロから作品を創り上げてしまいました。正直そのクオリティには度肝を抜かれました。そして私は決意しました。「私も先輩に負けないオタクになる」と。
ゼミでの学びを繰り返すうちにただ単にストーリーとして映画を観るだけでなく、映画にも学問との繋がりを感じるようになりました。新たな視点を得ることでジャンルレスに作品を楽しめるようにもなりました。新たな挑戦としてミニシアターにも足を踏み入れ、己の知識欲をどんどん刺激していきました。驚くべきことに、同じ作品でも前とは違った見え方で捉えることができたり、内容の理解度がグッと上がったり、なんてこともありました。そんな変化にある種の感動を覚え、魅力を熱く語ったとき、先生もほかのゼミ生も私の「好き」に共感してくれたのです。今では私も自分の「好き」を正直に胸を張って主張できるようになりました。そんな各々の「好き」を当たり前に尊重できる環境が私にとってすごく大切で、このゼミにおける一つ大きな魅力だと思っています。