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アニメが「大好き」になりたくて

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「なんとなく好き」で止まっていた私が、「大好き」と胸を張って語れるまで。

アニメ好きな学生が福田ゼミで見つけた、新しい視点の話。

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アニメが大好きになりたくて

ゼミを決める前、私はたまたま見つけた福田ゼミの体験授業に参加しました。そこで出会った先輩方は、映画やアニメ、音楽など、それぞれの「好き」ついて、目を輝かせながら語っていました。その姿が本当に印象的で、「あ、自分もこんなふうに、好きなものについて語れるようになりたい」と思ったのをよく覚えています。私自身もアニメが好きで、もっと詳しくなりたいという気持ちがありました。しかし、それまでは「なんとなく好き」なだけで、深く掘り下げた経験はありませんでした。そんな私にとって、先輩たちの姿はとてもまぶしくて、「ここに入れば、自分も何か見つけられるかもしれない」と思い、福田ゼミを選びました。

ゼミに入りたての頃は、「アニメについてもっと知りたいのに、なんでこんなにいろんなことを学ぶんだろう」と思っていたのが正直な気持ちでした。けれど、文学や哲学、芸術学、さらには身体や言葉の表現まで──さまざまな分野に触れていくうちに、次第に私の中で気づきが生まれてきました。福田ゼミで扱う「メディア」という言葉は、テレビやSNSといった“マスメディア”に限られたものではありません。映画や音楽、絵画や小説、私たちが誰かと何かを「伝える」「受けとる」ときに介在するすべてのものが、メディアなのです。そうしたメディアの在り方を観察し、今の私たちがどのような日常の中で生きているのかを深く見つめることが、このゼミの学びの軸にあります。毎週の講義では本を読み、じっくり考え、先生や仲間と意見を交わす時間が続きました。むずかしいと感じる瞬間が何度もありました。慣れない読書から正しく解釈する難しさ、そして言語化能力のなさに落ち込みました。しかし、少しずつ自分の中に問いを立て、言葉にすることで自分のものになっていくのを実感しました。そうした学びを重ねる中で、ふとアニメを観ているときに、「あ、ここはあの理論に通じるかもしれない」と思える瞬間が出てきました。時代背景とキャラクターの服装や台詞回し、アニメ作品の根底にある思想や哲学的なテーマ、そして現実では起こりえない表現を当たり前に受け入れている自分たちの感性……。これまで「なんとなく面白い」と思っていたものが、どんな価値観や世界観に基づいてつくられているのか、少しずつ見えるようになってきたのです。こうして私は、「アニメそのものについて学びたい」という思いから、「アニメが私たちに与える影響とは何か」「私たちはアニメというメディアとどう付き合っているのか」といった問いへと関心が広がっていきました。「好き」から出発した関心が、より深く、より広くつながっていく──それがこのゼミの醍醐味だと思います。

最後に、これからゼミを選ぶ皆さんへ。「好き」なものを「大好き」と胸を張って語れるようになるには、ひとつの分野だけでなく、さまざまなものを知り、つなげて考える力が必要です。福田ゼミは、そのための環境と仲間に恵まれた場所です。あなたの「好き」が、きっとここで大きく育ちます。福田ゼミではあなたの「好き」をお待ちしております。

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